他のスーパーにはない、キラリと輝くこだわり商品の魅力に惹かれ、足繁く通うファンが多い『ひまわり市場』。
今回はそんなファンのひとりである成井歌子さんと常味素蘭さんにお気に入り商品を使った料理を教えてもらいました。『ひまわり市場』の材料と、とっておきレシピでぜひ今日の食卓に彩りを。
松坂牛ミンチでおから
昔、東京に住んでいた時に通っていた豆腐屋さんに、棟方志功の奥さんが貧しい頃、おからをよく買いに来た話を聞いたことがあります。「おからは鶏ひき肉と一緒に煮ると美味しい」と言っていたと。作ってみると、確かに味わいが増し、その後我が家の定番おかずのひとつになりました。
八ヶ岳に来ると、『ひまわり市場』には、なんと松坂牛の合いびき肉が売っていました。このミンチで同じように作ってみたら、とても美味しい！ 全く新しいおから煮の完成です。17年前に移住してから、ずっと『ひまわり市場』に通っています。その理由はまず、鮮魚。特に「天草直送」の刺身が出ていたら必ず買うほど、どの魚も美味です。豆腐やハム、酒類のレパートリーの多さ、地元野菜の美味しさなど、その魅力は尽きません。
Fan ❶ 成井歌子さん
華道・懐石・香道など『茶の湯』の世界に精通し茶道教室を主宰。後に八ヶ岳に移住し、作家活動を始める。『八ヶ岳南麓物語』『認知症の夫と家猫三匹』『由良の門を』などを出版
材料
・松坂牛合いびき肉……１パック
・おから……１袋
・にんじん……中１本（イチョウ切り）
・長ネギ……１本
・ひじき……10 グラム（水で10 分間戻す）
作り方
① 大きめの鍋に油をひき、ミンチを入れる。色が変わったら、にんじん、長ネギ、ひじきを入れ混ぜる。
② おからを入れ、ひたひたに出汁を入れ、弱火で煮る。
③ 薄口醤油を加え、ほどよいしっとり感に煮上げる。
チキンとポテトの ザータルグリル
レバノンやシリア、トルコなどの地域の料理には新鮮な野菜や豆がたくさん使われます。八ヶ岳に住み始めて野菜の美味しさに感動し、それを使って中東料理の魅力を伝えたいと思うようになりました。
なので、ひまわり市場の入り口付近で、こだわりの方法で栽培された地元産野菜が数々売られているのがありがたくて。有機栽培のレモンやにんにくは必須で、味がとても濃いです。スパイスや調味料の多さも魅力。最近はパレスチナ産のオリーブオイルや中東独特のミックスハーブ、“ ザータル” を発見したので早速、チキンとポテトにマリネして焼きました。もう一品は、定番のディップを種。材料はひよこ豆、なす、ヨーグルトに、にんにくとスパイス、そして最後にかける上質なオリーブオイル。手軽に中東を感じられるレシピです。
Fan ❷ 常味素蘭さん
20 代後半よりレバノンを中心に中東の国々に頻繁に滞在。ベリーダンサーとして活動する一方、レストランの間借りやケータリングで、中東料理を提供する。情報は『Cafe Fairuz』FBとinstagram で。
材料
・鶏肉とじゃがいも……各400 g
・にんにく（中サイズ）……２片（すりおろす）
・レモン汁……半個分
・ザータル（＊）、オリーブオイル、塩、こしょう……適量
作り方
① 鶏肉とじゃがいもをひとくちサイズに切り、おろしにんにく、ザータル、オリーブオイル、塩、こしょうとともに袋に入れ、よくもみ込み1～3 時間マリネする。
② オーブンで火が通るまで焼き、仕上げにオリーブオイルとザータルをかける。
＊ ザータルとは、野生タイムをベースにし、スマックという酸味のある中東特有のスパイスに胡麻や塩をブレンドしたハーブミックス。グリルや煮込み、パンに合う。
中東ディップ３種
ひよこ豆（フムス）
1.5カップの乾燥ひよこ豆を一晩水につけ茹でる。中サイズのにんにく５片をホイルで包みローストする（＊）。豆、ローストにんにく、塩、レモン汁をフードプロセッサーでなめらかにし、ごまペースト（大さじ4）を加える。固さを水で調整し、味をみながら仕上げる。
なす
中サイズのなす5 本を焼き網などで中が柔らかくなるまで焼き、皮をむく。ローストした（＊）中サイズのにんにく4 片と塩小さじ1をすりこぎなどで混ぜる。なすを包丁で細かくたたいたものに、にんにく・塩・レモン汁（半個分）ごまペースト（大さじ2）クミンパウダー（小さじ1/2）を混ぜる。
ヨーグルト
400 g 入りパックのヨーグルトに塩小さじ3 /４を入れかきまぜ、キッチンペーパーを敷いたざるでひと晩水切りする。ザータルとオリーブオイルをお好みでかける。
＊ ローストにんにくとは、ホイルに包んだにんにくをオーブンで柔らかくなるまで焼き、皮をむいたもの。
店舗情報
ひまわり市場
